【自動給餌器のプロデュースを妄想するシリーズ】第2回です。今回は、自動給餌器に求める最大のポイントであるエサやりの回数と量について書いてみたいと思います。
自動給餌器は、エサの量を適正にするのに便利
まず自動給餌器に求めるものはなにかっていうところからなんですが…。基本的に自動給餌器とは「自動で猫にエサやりができるという便利な機械」です。帰宅時間が不規則だったり旅行時だったり、人間のエサやりが難しいときに、代わりにエサをあげてくれる猫飼いさんの頼れるパートナーです。
でも自動給餌器にお願いできるのはそれだけではないんです。それプラス、というかそれ以上に助かるのが、毎回決まった分量でエサをあげてくれるというのが、非常に大きなアドバンテージだったりします。
1回ごとに決まった分量であげられるということは、つまりは一日に与えるエサの量を一定にできるということです。これってとっても大事なことですよね。
猫も十人十色。我が家のムギのようにいっぱい食べたがる猫もいれば、一度にたくさん食べられない猫もいますよね。それでも一日トータルで食べてよいエサの量はその猫の体重や年齢(その他持病がある場合は獣医師の判断に基づいて決めるのがベター)によって、ある程度決まっています。エサの適正量を維持できるということは、猫の体調管理には非常に役立つんです。
ダイエットが必要な場合は特に回数が重要
ダイエットが必要になっている猫の場合は、エサの回数を増やすことが有効と言われています。少しづつ食べさせてあげることによって空腹の時間を短くし、適正量で満足できるようにしてあげるんですね。うちのムギもこの方法で頑張っています(維持レベルですけども…)
私も実家で飼っていたときは目分量であげていました。でも体重管理をするならば、一回一回の量もきちんと計ってあげた方が断然良いです。実際私も、エサを変えた時などに計量してみて「思ってた重さとちがう!」と驚いたことがありました。
毎回測るのはなかなか面倒…と思うかもしれませんが、最近はエサ入れとスケールがひとつになっている製品も出ているのでそういったものを使うのも便利そうです。逆にエサをすくう方のスプーンに測りが付いている製品もあるのでうまく使っていきたいですね。また、都度測るのが面倒ということであれば、一日分の量を測ってペットボトルなどの別容器に取り分けておいて、そこから何回かにわけてエサをあげていくという方法も有効です。
人間の「だいたいこれくらいの量」というのはあてにならないものですから、きちんと数字を見て管理してあげるのが一番だと思います。
いずれの方法もちょっと難しいなぁという場合はやはり、自動給餌器に頼ってみるのもおすすめです。愛情が足りないとか手抜きとか言う人もいるかもしれませんが、どういう手段であっても大切な猫の体調管理がスムーズにできる方が良いに決まっています。愛猫の性格や飼い主のライフスタイルにあわせて個々で最良の方法を選択すべきだと私は思います。
回数を増やすためには「最少単位」が肝
一日の適正量を何回にわけて与えるか。猫によって空腹になるまでの時間や耐えられる範囲というのは違ってくると思うんですが、だいたい一日に1~2回だったエサやりを3~4回に増やすのが良いとされているようですね。
ただそこで、「エサやりの回数を増やす目的」で自動給餌器を使う場合、回数を増やしたくても難しい場合があります。それが最少単位です。現在販売されているものだと、少ないものでは5グラム、多いものだと10グラムと倍違ってくるんですよね。
1日分を10回にわけてあげられる自動給餌器でも、最少単位が10グラムあれば、100グラムあげることになってしまいます。通常タイプのドライフード(療法食ではないもの)であれば、1日の適正量が100グラムというのは6キロ以上の大型猫に限られてしまいます。
吐き戻し対策ということであれば特に、対象が大柄な猫だけとは限りません。5グラム単位であれば、エサやりの回数をより細かく刻んであげられるので、やはり最少単位というのはとても重要だと思います。
我が家の”要ダイエット猫”の場合は…
ムギのメインフードは療法食です。現在は、ロイヤルカナンの「満腹感サポート」にしているんですが、目標体重にあわせた量のエサを与えていくことで適切な減量を目指していくものです。少しの量で満足できるようになっているため、先程のピュリナワンに比べても全体の量が少なめです。
現在6キロちょっとのムギ。5キロ台にしてあげたいのはやまやまなんですが、どうにも我慢で出来ないため、現在は「6キロ目標・軽度の体重過多」で設定しています。
この50グラムをどう与えるかということなんですが。いろいろ試行錯誤した結果、なんと全7回。日中はお留守番でほとんど寝ているということもあり、夕方からスタートでほぼ1時間おきにエサタイムです。その中には、早朝に起こされてしまうのを防ぐための未明の1回を含まれています。w
最初に持っていたルスモは3回までしか設定ができないので、もう一台買い足して全7回に対応しています。1台で済んだら楽なんですけどねぇ…
まとめ:最少単位5グラム&給餌回数は最低5回以上がマスト
ということで結論です。
やはり最少給餌単位は5グラムであるのがベストでマストです。10グラムでも事足りるケースは多いと思いますが、加齢や病気などで状況が変わることもありますし、やはり少ないに越したことはありません。
逆に回数については、多ければ多いほどいいと思います。必要が無ければエサを出さない設定にすることはできますので、可能な回数は多めの方が圧倒的に便利です。我が家も回数を増やすために2台併用していますので、7回以上設定できるもの1台に変えたいなとしみじみ思っています。
体調管理、体重管理、吐き戻し対策など、どれを優先するにしても、給餌単位も回数も細かく刻めるのが便利です。
- 最少給餌単位: 5グラム (もちろんそれ以下も歓迎)
- 給餌回数: 少なくとも5回以上 (10回できたら最高)