突然ですが、家で猫を飼っていることをご近所の方は知っていますか?自分に万が一のことがあったときに飼い猫たちのことを思い出してくれるひとはいますか? 日ごろから万が一に備えておくことは大きな災害への備えだけではないんです。
「家に猫がいます」「猫を飼っています」って?
突然ですが、自動車に貼るマグネットステッカーをご存知でしょうか。初心者マークとか高齢者マークとか、その車を運転している人についての情報を周りのドライバーや歩行者にお知らせする役割があります。「赤ちゃんが乗っています」なんていうステッカーをよく見かけると思いますが、それの「猫」バージョンが一時期話題になったんですが見たことがありますか? 猫を連れてドライブする人はあまり多くはないですし「猫が乗っています」という内容ではないんです。
何が書いてあるかというと… これです。
「家に猫がいます」というものなんです。「この車の持ち主は猫を飼っています」ということを知らせているだけの不思議なマグネットがとても面白いと一時期話題になりました。私も最初にみたときは、愛猫がいることをささやかに自慢(?)できる面白アイテムなんだなぁとちょっと欲しくなってしまいました。
制作した方も、後続車などが見た際に「そんなこと言われてもw」とちょっとクスッと笑える「ネタ」として作ったそうなんですが、このステッカーを知った一部の人たちがこれは猫を守る防災アイテムになると思ったそうなんです。
猫がいることを伝えたいのはどんな時なのか
家に猫がいるのに急に帰れなくなることはあり得ます。自分たちにもしものことがあったとき、留守番している猫は誰が世話してくれるんでしょうか。家族のメンバーが複数いても全員が一度にトラブルに巻き込まれることが無いとは限りません。また自宅にいたとしても、自分が緊急搬送されてしまって家で猫だけが取り残されることがあるかもしれません。
そんなときに「私の家には猫がいます。家にいる猫を助けてください」と誰かに伝えたいですよね。そんな緊急事態時の意思表示としてこのステッカーが役立つのでは?と再度話題になったようです。
この「家に猫がいます」という意思表示グッズが自動車に貼ってあれば、自動車事故に巻き込まれたときだけではなく、家の駐車場に置いてあるときも「この家には猫がいる」とさりげなく周囲に知らせることも可能なんですよね。
自宅の屋外に貼って災害発生時の備えにする
またこれは自動車用として作られてはいますがもちろん家の玄関などに貼っておくこともできます。災害が発生してレスキューが入るとき、飛び出し防止柵などが壊れてしまって猫が飛び出してしまうかもしれません。開ける時に様子をうかがって開けて欲しいことを伝えたり、また人間が先に搬送された場合など、怖がって隠れてしまっているかもしれない猫の存在を伝えることもできますね。
年末年始に防災グッズの見直しをされる方も多いかもしれません。ペット用のレスキューステッカーをご存知ですか。災害時など飼い主が戻れない時、家の中に猫が居る事を外の人やレスキューの人に伝えるため屋外に貼るステッカーです。万が一の時に備えてご検討されてはいかがでしょう #ペットの防災 pic.twitter.com/2uDLzIjfSZ
— Piccoro (@Piccoro55) December 9, 2019
私が以前Awesomeストアで購入したステッカーも緊急時には役に立つかもしれません。とはいえ英語なので微妙ですが…
今日のムギ。買っちゃった♡玄関ドア用なんて説明書きにあったけど、そんな飼育環境はダメ絶対❌#猫好きさんと繋がりたい#猫のいる暮らし#自動餌やり器#ハチワレ #今日のムギ#Awesomeストア
自動給餌器の紹介ブログ書いてます
⬇ムギもたまに出てきてます(*´ω`*)https://t.co/jVkWQwNnng pic.twitter.com/GTw4joyGXX— ムギンヌ@猫のお留守番を応援したいブログの中のひと (@mugi_orusuban) November 24, 2019
やっぱりこういう日本語のものが有効だと思います。ここ日本だし。
「猫がいます」カードを携帯して愛猫を守る
自動車用ステッカーだけではなく、「猫を飼っているお知らせ」カードを常時携帯しておくのも有効だそうです。出先で何かあった場合、自分の意識疎通ができない状態で緊急搬送されるかもしれません。そんな時、臓器提供意思カードのように「家に猫がいるので助けて欲しい」という意思を自分に代わって伝えることができます。
個人的にはそんなカードの必要性まで考えたことがなかったんですが、ある実体験を読んで気持ちが変わりました。
「猫と生きていくこと」という投稿を読んで欲しい
Twitterで話題になっていたので猫好きさんであれば読まれた方もいると思いますが… とてもショックでした…。ここに転載したのは抜粋なので出来れば【猫といきていくこと1】~【追記】まで読んでみてください。飼い猫さんたちのことを大切に大切に想ってた飼い主さんの気持ちを思うといたたまれません…。
【猫と生きていくこと1】
昨日、とある病院から、電話がありましたりました。うちから猫をもらった、というかたが入院されています。と。病院から電話なんて、普通じゃないと、お話をうかがうことにしました。— おうちごはんcafe たまゆらん (@cafe_tamayuran) December 7, 2019
【猫と生きていくこと4】
この時点で、2ヶ月以上、マンションの部屋に猫たちが取り残されている、ということがわかりました…うちからの姉妹猫と先住のおねえにゃん、3匹の猫が取り残されている状態でした…
とにもかくにも、生存確認を、と話をしたところ、病院担当者様が、一昨日、部屋に行き、
— おうちごはんcafe たまゆらん (@cafe_tamayuran) December 7, 2019
【猫と生きていくこと14】
この話を皆様にお伝えしたいと思ったのは、これから、私にも、また、皆様にも起こり得る事だからです。予期せぬ事故や病に倒れ、また、経済的困窮に陥り、猫達と暮らせなくなる事は、誰にでも起こり得ることなのです。
備えても、備えても、備えられない事柄なのです。
— おうちごはんcafe たまゆらん (@cafe_tamayuran) December 7, 2019
【再追記】
ヘルプカードに助けてください。のみならず『どこに連絡して下さい』と連絡先を書いてください。今回関係者がどこに猫の事を連絡するかがわからなかったのも時間がかかった原因の一つです。
里親様は回復された一時に猫とうちの話をしてくださった。そこまでに2ヶ月かかったので…
— おうちごはんcafe たまゆらん (@cafe_tamayuran) December 9, 2019
猫について相談してほしい連絡先を記入しておく
先程のツイートの投稿者さんも描かれていましたが猫について相談できる連絡先を書いておくこともとても重要だそうです。確かにそのまま保健所に連れていかれしまっては困りますもんね…
実家など身内に頼めるのであればそれが一番いいかもしれません。保護団体から引き取った猫であればその団体の連絡先を書かせていただいたり、まったく縁がないようなら自宅最寄りの保護団体等に問い合わせてみて万が一の連絡先にさせてもらえないか相談してみるのもいいかもしれません。
「自分だけでは守れない時もある」ことを忘れない
私もそうですが、猫飼いさんは皆「どんなことがあっても愛猫を守る」って心に誓っていると思います。でもそれって自分だけじゃ「絶対」にはならないんですよね。飼い主だって、日々生活していれば何があるか分からないのが当然。それは飼い主が高齢だからとか独居だからとか限らないと思います。リスクは等しく存在します。
これまで何もなかったから大丈夫、自分に何かあったって何だかんだ何とかなるよ、と過信しないで日ごろから万が一に備えておくことが大切な愛猫を守ることになるんですね。私もムギのために備えておこうと思います。
関係ないけどかわいい。