先日の3月11日で東日本大震災から9年となりましたね。追悼式など被災地となったエリアについての報道が増えるこの3月は、自分自身が遭遇するかもしれない大地震への備えとして「防災見直し月間」にしています。ヒト用の防災用品はもちろんですが愛猫の防災についても同じように見直しています。今日はそんな愛猫のための防災の備えをまとめたいと思います。
地震の影響から猫を守るためにできること
日本全国どこで発生してもおかしくない大地震。我が家は関東なので、小さなころから1923年9月1日に発生した関東大震災の話をよく聞かされました。同等クラスの地震が○○年以内に起こる!と言われ続けてはや97年です。いつかくる、でも自分が生きている間にはこないのでは?なんて目をそらしていたくもなりますが、いま来ないという保証は何もありませんよね。
猫を飼い始めたときから、人間用の防災用品と同じように猫のための防災の備えをするようにしています。防災用品ってどこまで準備するか悩みますが… 我が家の場合、基本的には「ライフラインや物流が制限された状態での生活(自宅)」もしくは「車中での避難生活」想定です。
「買い置きしてあっても家がつぶれてしまえばどうにもならない」とか「持って逃げられるには限度があるんだから無駄」とかいろんな考え方があると思います。被災した時に、どういう状況になるのか誰も分かりません。命からがら猫を抱えて逃げ出さなければいけなくなるかもしれません。その時はもちろん全部置いて大切な命を守ります。
いま常備している「徒歩避難」を想定した猫用品は?
基本的に、車の中で避難生活を送るためにという記事の中で紹介したものと一緒なんですが…
最低限のものだけをもって自宅を離れなければいけなくなった場合、上に写っているような車中泊を想定したものは全部持ってはいけません。猫を抱え、それにプラスして持ち出せるものだけをリュックに入れておいてあります。今回はそちらを紹介します。
【エサ】食べ慣れたドライフードを小分けして用意
食べ慣れたドライフードは通常ローリングストックするようにしています。在庫は常にある状態ですが、自宅や車を離れ徒歩で逃げなければいけない場合大きな袋は持って行けません。。エサが手に入るのか不安はあっても、当然ヒトのための荷物もありますしね…。
ということで最低限のエサだけでも持っていけたらということで小分けにしてリュックに入れています。一袋で一日分です。全部で10日分を乾燥剤と一緒に保管することにしました。10日で状況が好転するかどうかは分かりませんが… これ以上はかなり重くなってきますし持ち出し自体が難しいかなと。
エサ入れは左下に写っている「たためるボウル」です。100円ショップで購入してきましたよ。カラビナもついているので避難用リュックにぶら下げることも可能です。
またドライフード以外にも気休め程度にはなりますが二つほどパウチのエサも入れています。ウェットフードは水分補給にもなりますしね。
ちなみにこのパウチフードは、お正月に購入した猫用福袋に入っていたもの中から期限の長いものを選びました。福袋の商品はこういう備えに使えるので便利ですよ。
【水】携帯用の水入れはワンコのお散歩用で
人間用のリュックにも入れている500ミリリットルの非常用飲料水を一本入れました。猫だけではなくヒトも必要なものですしね。人間用の非常持ち出し袋にもひとり一本入れています。
水入れが欲しいなと思っていろいろ探していたんですが、ワンコのお散歩時の水分補給用として売っていたこちらの商品がちょうどいいかなと思って購入しました。小さいですが、ペットボトル状の容器がついていて下の器に水を入れることができます。赤い部分に折りたたんで収納できるのでコンパクトです。
【排泄物処理】最低限、汚物を入れる袋を持ち出したい
猫のトイレって非常事態はどうするんでしょうか。。。私が住んでいるエリアは都会ではないので舗装されていない場所はたくさんありますが、外でじゃんじゃんさせるわけにはいかないですよね。でもシステムトイレはもちろん無理ですし、猫砂を背負うのはそれこそ難しいですよね…。
折りたたみのトイレ、トイレシート、うんちの臭わない袋、くらいが限度かなと思っています。折りたたみのトイレにシートを敷いて、そのうえでウンチもしてくれたら臭わない袋をひっくり返して掴んで処理して…というのが理想ですが…。実際どうなのかわかりません。。
【安全】ハーネスと洗濯ネットは普段いる部屋に
災害が起きてすぐに使う必要になるこのふたつは普段猫と一緒に過ごすことの多い部屋に置いています。ハーネスはリビングに、ムギの安全確保用の洗濯ネットは、リビングと寝室に置いています。
ムギのハーネスはこちら。LLサイズを購入しましたが購入時から4年…。もう一度サイズを測りなおしてみて必要なら3Lサイズを買いなおすことも検討します。。
洗濯ネットは100円ショップで大きめのものを購入してきました。目が細かいものはなんか息苦しそうなので大きめのものにしました。
ハーネスは苦手な猫も多いので、事前の練習が必須!
防災用品見直しの一環として、ハーネスの訓練もしましたよ。我が家のムギはハーネスが苦手なんですよね。。腰が抜けたようになってしまうのが可哀想に思えてしまって、これまで2度ほどしかできていませんでした。
でも非常事態というストレスの中でいきなり慣れてないハーネスを着けられる方がよほどかわいそうですよね。。本当にムギのことを思うなら今は苦手でも普段から慣れさせておいてあげるべきだと思いなおしました。
早速練習したんですが。やっぱりへにゃ…となってしまいます。足腰に力が入らない感じなんですよね。よたよたっとしちゃう。見てて辛いんです…
でもここは心を鬼にしてムギのためにも練習してもらわないと…と見守っていただんですが、ふと、「ムギにはやはりおやつ作戦が有効なのか?」と思い立ち。さっそくちゅーるを持ってきてみました。
でもこんなふにゃふにゃだしな…いくらちゅーるでも…
た、立った!w
ちゅーるを見た瞬間、スっと立ち上がるじゃありませんか…(苦笑) 力を入れづらいのは変わらないようですがそれよりも「食べたい」という気持ちが勝るようです。ちゅーるを入れた器を数センチくらい離して置くのを3回くらい繰り返して頑張ってもらいました。ちゅーるの力凄い。
また、ハーネスを着けた状態で抱っこしてみたり撫でてみたり、大好きなブラッシングもしてみたりして、いつも通りだよーと感じてもらえるようにしてみました。ちゅーる効果もあり(それが一番だな)前回よりは落ち着いていられるようになったかなと思います。
いきなり長い時間じゃなく、頻度をあげて慣らしていく方がストレスは無いかなと。頑張って練習してもらいます。ちなみにどうしても慣れなそうなら抜けやすいかもしれないけど他のタイプのハーネスも検討したほうがいいのかもしれません。
猫用の防災用品見直し、まとめ。
実際に避難が必要になった時を想像して備えているつもりですが、やはり想定でしかないんですよね…。被害がどれくらいなのか、自分が無事なのかも分かりません。それこそ災害が発生した時に愛猫と一緒にいるかすら分かりません。。考えれば考えるほど不安になります。
一番理想的な「大人ふたりと猫が一緒に避難」できて、ヒトの非常用リュックを各自背負い、ひとりは猫、もうひとりはネコの非常用リュックをそれぞれ前に抱えて逃げられたらいいなと思っています。
でも人間が一人だったら?人間のリュックと、猫、猫用リュックの3つは無理ですよね。。そう思うと猫と猫用品を一緒に運べるコレも便利なのかも?と思います。
でもこれ、バッグだけで3.3キロあるんですよね…それプラス6.5キロ(猫)プラス猫用品となると、相当の覚悟が必要そうですね。。。いざとなればリュック前後でプラスキャリーバッグかな…
実際に猫を背負った状態で、どれくらいまでならスムーズに動けるか実際に試してみないとですね。外が大丈夫な猫であれば実際に避難訓練をしてみるのも良いと聞きます。我が家も機会があったらやってみようと思っています。