2011.3.11に発生した東日本大震災から9年が経ちました。この時期になると防災に対する意識が高まりますね。本当は常に薄らいではいけないものなのですが…
そこで今日は「防災という観点から見た自動給餌器・自動給水器」についてまとめてみようと思います。どちらも直接猫を守るものではありませんが、飼い主になにかあったとき心強いアイテムになると思いますよ。
直接的な被害がなかった場合も不安は尽きない
3.11東日本大震災は、これまで私が体験したなかで一番大きな地震でした。こちらは神奈川県ですので、震度4程度の揺れにとどまり、建物の倒壊のような大きな被害はありませんでした。
地震発生時は職場にいましたが、当然電車はすべて運休。当日中の復旧は厳しいだろうという状況はすぐにわかりました。「今日は家に帰れるのかな…」と不安になったのを覚えています。
「家に帰る手段がない」という被害もある
大きな揺れに見舞われてしまった場合の建物倒壊や備蓄品などの心配はもちろんですが、通勤など日ごろから遠方へ出かけている場合に想定しおかなければいけないのが、
「帰宅困難者」になる可能性です。
私も毎日約1時間半かけて通勤しているのでそうなる可能性がとても高いです。電車を使ってその時間ですから徒歩で帰るには相当の覚悟が必要な距離です。
東日本大震災の際は、同僚とあいのりしたタクシーを使って無事当日深夜には帰り着くことができました。(タクシー待ちも乗車時間もいずれも3時間くらいかかった記憶があります)
安全確認が取れてすぐにバスを走らせてくれたバス会社さん、渋滞かつ遠距離なのに嫌な顔もせずに送り届けてくれたタクシー運転手さん、地震発生当日の深夜には運転を再開をしてくれた鉄道会社さん。自分も家族や家が心配のはずなのにお仕事を全うしくださって本当に頭が下がります…(書かずにはおられない)
ただ、あの時は震源から遠かったからまだよかったのだと思います。もしもっと震源が近くて道路が寸断されるような被害が出ていたら。復旧見込みのまるで立たないような線路状況になってしまっていたら。当日中にすら帰り着くことは難しかったと思います。
いつもどおり愛猫にエサがあげられない可能性もある
大抵の猫飼いさんは、人間がエサをあげていますよね。帰宅が多少遅くなったとしてもその日中にはエサをあげられていると思います。それが日常。でもそんな当たり前のルーチンができなくなってしまうのが災害なんですよね。
飼い主が帰ってこない=食べるものがないということ。
我が家のような食いしん坊猫だったらたった数時間でも大騒ぎです。それが一晩だったら。二晩続いたら。猫は何日エサを食べなくても大丈夫なんでしょうか…そんなこと考えたくありませんよね。。。
遠くまで通勤等している場合は念のため備えを
当時はまだムギを飼っていなかったのですが、もしあのとき自宅にムギがいたら。
自宅のある地域が大きな揺れに襲われてはいないということは分かったと思います。それでも命の心配はもちろん、エサは…?お水は…?と不安は付きなかったと思います。
職場が近所であるとか、万が一の場合は徒歩でも帰って来られるような距離であればそこまで必要ではないかもしれません。でもある程度の距離がある場合、そういった非常事態を想定して自動でエサや水が補給される環境を整えておくと安心だと思います。
飼い主が帰れなくてもエサをあげるためにできること
飼い主が帰って来られない状況でも時間通りにエサを与えることができるのが自動給餌器です。普段から導入しておけば、非常事態ではなくても飼い主の帰りが少し遅くなってしまう場合でも安心していられます。
「餌やりは猫との大事なスキンシップだから機械にまかせたくない」という方もいるかもしれません。そんな場合は夜ごはんの一食分だけ自動給餌器に任せてみるのはどうでしょうか。少なくとも一食でも自動で出てくる設定があれば、万が一の時にも不安が和らぐのではないかなと思います。
乾電池タイプなら停電対策にもなる
自宅自体に損壊がなければ電源コンセントタイプで問題ないと思うのですが、電線の切断などで停電が発生している可能性はあります。実際東日本大震災のときも、我が家は自宅周辺だけが停電していました。きっと一部の電線だけに被害があったんでしょうね。家具の倒壊はもちろん小物が落ちるような被害もなかっただけに驚きました。
そういった停電対策としては「乾電池だけで動くタイプ」もしくは「乾電池・電源コード併用タイプ」を選んでおくとより安心です。
普段から乾電池の残量についてはよく注意しておきましょう
お水を切らさないようにしてあげるためには
エサと同じくらい大切なのがお水です。お水も常に飲めるようにしておいてあげないといけません。我が家では通常3か所用意していますが、普段からお水を飲める場所を増やしておけば万が一帰れない場合にも安心だと思います。
我が家のムギは横着なのか、いつも飲むときには一気に飲みます。そのせいか、「まだお水あるな」と思っていたのにふと気が付くとカラになってしまっていることがよくあります。出かける前には必ず水の量をチェックしてから出かけるように習慣づけています。
電力不要のタンク式簡易給水器もおすすめ
電力を使わないタイプの簡易自動給水器を用意しておくのもお勧めです。猫がお水を飲んだ分や気化してしまった分を、常に補充しておいてくれます。
専用のタンクがあるものから、普通のペットボトルをセットして使えるものなどたくさんありますので好みや必要な量にあわせて選んであげるといいと思いますよ。
容量の大きいものを選べば多頭飼いの場合でも安心ですね。
こんなおしゃれなデザインもあり。(イタリア製ですって)
ちなみに我が家は100円ショップで購入したものですが…w ちゃんと機能してくれています。
「帰宅困難」という災害に備える、まとめ
災害対策として「猫との避難生活」についてはよく話題にされますが、そこまでの被害が無い場合でも大切な愛猫に災害の影響があることもあるんですよね。
備えあれば患い(憂い)なしと言います。日常に発生しうる様々なトラブルを想定して人間も猫も幸せになるお留守番生活が保てるといいですね。